酉年最後のおおとりは、鴛鴦(おしどり)です。
唐辛子や豆板醤に牛の脂の入った真っ赤なスープと、白湯(パイタン)スープの二つが、陰陽太極図の形に仕切られた鍋に別々に入っており、肉や野菜といった具を入れて食べるものです。オリジナルは四川料理で、主に牛の胃(センマイ)などのホルモン系を具材にして食べるものです。
さて、韓国の国旗の真ん中にも描かれている太極図ですが、今や世界的にも有名な図案の一つです。宇宙を表す太極図は、この世は陰と陽からなり、陰極まれば陽を生じ、陽極まれば陰を生じるということを永遠に繰り返すということを表しています。
「一陽来復」というのも、同じことを言っていますが、時間の流れを循環的に捉えるこの思想は、四季がある温暖な土地における農耕民族の根底をなす思想であるといえます。
それでは、皆様良いお年を!