中華で使われる乾物の中でも、フカヒレ、アワビ、干し貝柱と並んで、高級食材として用いられるのがナマコと椎茸です。実際、これらの高級な乾物は乾貨とも称され、古くは海外との貿易の決済にも用いられたそうです。
日本人の目から見ると、アワビもホタテもナマコも生で食べるのがおいしいという感覚ですが、中国的な発想では、乾物にすることで保存食というよりは、太陽の力をかりて素材の旨味を増すという事に重点がおかれています。
実際、生の椎茸などでも食べる前に日光に当てるだけでもビタミンDが増加することは知られていますし、アワビなどでも乾物にすることでアミノ酸が増加するなど、科学的にも乾物にするメリットは確かめられています。