これも広東料理で好まれるアワビの醤油煮込みです。材料の干しアワビは、日本の岩手県の吉浜産のものが最高級とされ、江戸時代より日本から中国へ輸出されていました。
中華でアワビといえば、なんといっても干しアワビですが、日本でも熨斗(のし)の起源は、あわびをうすくのして乾燥させたものです。また、広東料理というか香港では、1個10万円を超えるものまであって、ここまでくると味よりも面子(めんつ)の要素が大きいと思います。