ドジョウに似た田ウナギは揚子江流域でよく食べられていますが、黄ニラとともに炒めたり、写真のように甘辛く炒め煮にするのが一般的です。
写真は、砂糖と醤油ベースの濃い味付けになっており、奥に見えている、貝殻を模した中華蒸しパンにはさんで食べます。
田ウナギは中国語では、さかなへんに「善」という字(魚善)に魚「(魚善)魚」、または「黄(魚善)」ともいいますが、これには言い伝えがあります。
それは、いつか龍になろうと何百年も修行をしていた黄蛇が、早く龍になれるように観音菩薩に頼み込んだところ、下界で善行を積めば許すということで、裕福な人間として下界(人間界)に送り込まれます。
最初、黄蛇は観音菩薩との約束を守り善行を積んで、人々から黄善人と呼ばれていましたが、やがて傲慢になっていき、とうとう観音菩薩の怒りをかってその姿を田ウナギに変えられてしまったというものです。