これは、飲茶メニューではないのですが香港国際空港内のデリで食べた海南鶏飯(ほいなむがいふぁん)です。
海南鶏飯は中国のハワイとも言われる海南島が発祥の料理ですが、主にシンガポールやマレー半島の華僑の間で広まったと言われています。
正式には丸鶏を茹でて、そのお汁で炊いたご飯と共に食べるというものですが、写真のは簡易版というかご飯は普通の白飯です。また、付け合わせのソースとして右から唐辛子ベース、ネギとショウガベース、醤油ベースの3種類が添えられています。
ところで、写真ではわかりにくいですが、このご飯は香港(東南アジア)では標準のパサパサした南方米で、口をお茶碗に持っていかないとうまく食べることが出来ません。よって、日本人の目から見るとはしたなくも見えるのですが、東南アジアで白飯を食べる以上、お茶碗の縁に持っていった口にお箸を立ててかき込むという事になります。
もし、東南アジアのレストランで、パサパサのご飯を必死でお箸でつまもうとしている人がいたら日本人です。ついでに言うと、韓国人の場合は、お茶碗を手で持つというのは下品とされている(聞いた話しですが、昔は高貴な人ほど銀などの金属製の食器を使っていたので、中身が熱いと手で持てないと言うことが背景にあるそうです)ので、テーブルの上のお茶碗を手で持たずに、レンゲなどを使ってご飯を食べているというのをよく見かけます。
(来週からは、香港の上海料理をお送りいたします)