飲茶メニュー第3弾は、叉焼飽(ちゃぁしゅうぽう)です。具は広東式の食紅を使った赤い叉焼を、オイスターソースや砂糖で甘辛く味付けしてあります。また、コクを出すために豚の背脂なども入りますので、結構食べ応えがあります。
また、叉焼飽は皮に特徴があり、発酵させた生地を蒸し上げることで蒸しパンのような食感と、上の部分に割れ目が生じます。大阪名物の蓬莱の豚まんの皮に似てはいますが、もっと柔らかくて皮自体にも甘みがあります。
南方ではお米が主食であり、点心類はどうしてもおやつという感覚になって、味付けとしては砂糖などの甘みが入ってきます。これに対して、小麦粉が主食になる北方系では点心類は塩辛さが主体で饅頭(マントウ)や餃子でも皮の部分が主食としての位置を占める感覚があります。実際に、北京などでよく食べられている包子(パオヅ)は、蓬莱の豚まんのような具を使いますが、皮は小籠包のような感じのものになります。