豚の耳は沖縄でもミミガーといって食べられていますが、写真は茹でた豚の耳と香菜(シャンツァイ)を唐辛子や山椒の香りをうつした油で和えたものです。
料理の題名になっている「順風耳」とは、中国の航海の神様である媽祖を守護する鬼神の一人で、大きな耳を持ちあらゆる危険や悪巧みを聞き分け媽祖に知らせる役目をしていたと言われています。ちなみにこの順風耳とともに媽祖を守っていたのが、遙か彼方まで見通すことのできる3つの目をもつ「千里眼」でした。
中華料理によく使われる香菜は芹科の野菜で、独特の香りがあり苦手という方もおられますが、最近の中国に於ける臨床試験でも香菜には女性ホルモンの働きを活発にして不妊症にも効果のあることが確かめられています。別に不妊症ではなくても特に女性には若返りの効果が期待できます。
また香菜の種子はコリアンダーといってインドや欧米でスパイスとして用いられますが、別名若返りのスパイスともいうそうです。