先週の夜のメニューから・・・
この季節、なんといっても上海蟹です。2〜3年前から日本に輸入される量も増えてきて黒門市場などでもよく見かけます。
上海蟹のシーズンとしては10月中旬くらいからですが、11月中旬までがメスの旬で11月上旬から12月にかけてがオスの旬の時期となります。よって、今の時期はオス、メスともに一番おいしいという上海蟹のベストシーズンです。
上海蟹は「カニミソ」が美味しいわけですが、この時期はメスは卵巣、オスは精巣が充実していて至福の味わいでした。
因みに上海蟹のお皿に載っている菊の花は、上海蟹につきもので、「菊の花の咲く頃が一番美味しい」という季節感を演出するものとしてよく添えられます。また、上海蟹には生姜茶が必ず出てきますが、これは蟹の食品としての性質(性味という)が、鹹寒という体を冷やす性質があるために生姜でおなかを暖めるという意味です。特に蟹の口の近くにある胆のうは体を冷やすとして食べないように注意します(食べても苦いだけです)。日本でも蟹を食べるときは三杯酢に生姜をおろしたものを入れますよね。
生姜は漢方でもよく使う要薬ですが、主な作用としては体を暖めて発汗作用を増強したり、おなかの冷えをとるという目的で配合されます。