密焼鰻魚

150831 今日は秋の土用の入りです。土用とは五行説からきた言葉で、春は「木」、夏は「火」、秋は「金」、冬は「水」で、「土」用は各季節の間に年4回訪れます。簡単にいえば季節の変わり目ですが、臓腑でいえば脾胃(胃腸)に相当し、季節の変わり目に体調を崩しやすいというのは胃腸が弱い人の特徴でもあります。

 胃腸が弱いと季節の変わり目に体調を崩しやすくなるというのは、胃腸虚弱=気のエネルギーの不足で、気(専門的には衛気)は体温調節を行うとともに、皮膚や粘膜を守るバリアのような存在で、胃腸が弱い人は環境の温度変化に影響を受けやすいという理屈になります。

 さて、写真は土用につきものの鰻を中華風(広東風)に蜂蜜を塗って焼いたものです。昔から鰻はスタミナがつくと考えられてきましたが、なんせマリアナ海溝で孵化して5000km以上の距離を泳いで日本にやってくるくらいですので、細身ながらパワフルな生き物といえます。因みに、薬膳的な効能も補虚益気とされています。

 ところで、鰻に限らず、渡り鳥などが何千キロも離れた目的地にどうやって正確にたどり着くのかという研究があります。鳥の場合は、体内にコンパスのようなものを持っているとする説が唱えられてきましたが、近年の研究によると南北を指し示すようなコンパスではなく、地磁気が地面に対してとる角度を計測する伏角コンパスのようなものを持っており、そのコンパスの動作原理に“量子もつれ”が関与しているそうです。魚に関しては、嗅覚が鍵を握っており、海中に含まれる僅かな分子の臭いをかぎ分けて目的地まで移動するようです。また、嗅覚の発現には量子トンネル効果が関わっているようです。

 

 

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