星州とはシンガポールのことで、ラクサとはマレーシアなど東南アジアで食べられている麺料理で、ココナッツミルクやターメリックなどの香辛料を使ったエスニック料理です。
もともとは東南アジアの華僑系の屋台料理とされており、地域により様々なバリエーションがあるようです。
さて、巷ではココナッツオイルがブームですが、ココナッツオイルとはココナッツミルクと呼ばれる部分に含まれる油性成分であり、ココナッツミルクにも中鎖脂肪酸などの健康成分は含まれています。さらに、ミネラルやビタミンEなど抗酸化作用のある成分も豊富に含まれています。
また、カレー粉の原料でもあるターメリックとはウコンのことで、日本でも昔からたくわん漬けの黄色の元に使われてきました。生薬としても利用され、おなかを温めて気の巡りを良くする薬効があるとされています。
東南アジアは湿度が高く、“脾は湿を嫌う”とされ胃腸機能が低下しやすい上に、冷たいものを摂りがちでおなかが冷えやすいことからターメリックをはじめ香辛料のきいた味が薬膳的にも理にかなっていると思われます。