粉皮(フェンピィ)とは、板春雨ともよばれますが、簡単にいえば緑豆でんぷんを板状に乾燥させたものです。
このメニューは鯉の切り身を素揚げにしたものと粉皮を唐辛子の入った辛めのスープで和えたもので、浙江料理の一つです。
中国では鯉は龍門の滝を登って龍に進化する(登竜門)とされ、おめでたい魚の代表格です。
薬膳的な効能としては黄疸やむくみをとる作用があるとされ、日本の民間療法でも肝硬変の腹水などに鯉と小豆のスープが用いられたりしています。また、高タンパク低脂肪で、妊娠中のむくみをとったり、母乳の出を良くする食材としても知られています。
また、鯉のきもは鯉胆(りたん)とよばれ、苦味が強いので鯉をさばくときはつぶさないように取り除く必要がありますが、乾燥させたものは目に良い生薬として古くから知られており、現在でも目に良いサプリメントなどに配合されています。