清々しい香りのフキ(蕗)のもろみ味噌がけです。
発酵食品そのものであるもろみには、発酵に関わる麹菌や酵母、乳酸菌などの微生物が産生する旨み成分や香り成分が含まれるほか、当たり前ですがこれら微生物を構成している細胞膜などが含まれています。
昨日も少し触れましたが、近年の研究で、こういった微生物由来の成分に含まれるD型のアミノ酸や、LPS(リポポリサッカロイド)とよばれる物質などが腸内細菌バランスを改善して腸管免疫を活性化させたり、マクロファージなどの免疫細胞を活性化させることなどが解明されつつあります。
戦後の日本は急速な食の欧米化が進んで栄養面は改善されたものの、アレルギー疾患や精神疾患が増加した背景にみそ汁などの伝統的な発酵食品を摂る習慣がなくなってきたことが指摘されてきましたが、1日1食だけでもみそ汁に旬の野菜を入れたものを食べるだけで体調が良くなるという報告もありますので、心当たりのある方は実践されることをお勧めします。