アンコウ(琵琶魚)のアラを酸味と唐辛子の辛みで味付けした冷菜です。
アンコウはフグに似た淡白な身だけでなく、ゼラチン質が豊富な皮や尾びれや、ヒレ、胃など、アラの部分に特徴があります。
アンコウに限らず、魚の皮に含まれるコラーゲンは、豚の皮などの動物性のものより吸収されやすいといわれています。
中医学の食養生の考え方に“以臓補臓”というのがありますが、これは自分の体の五臓六腑で弱っているところがあれば、食材として豚などの同じ部位を食べて補うというものです。
そういった目でみれば、この料理は、お肌や胃腸、筋などを補うことにつながるものといえます。