豆腐花(トウフファー)は中華のデザートとしても有名ですが、にがりの代わりに石膏を使って作る豆腐でプリンのような食感が特徴です。甘いシロップと合わせればデザートになりますが、写真はお椀の下に隠れた豆腐花の上に白身魚と麻辣(マーラー)ソース~中国山椒の痺れるような麻(マー)と唐辛子の辛い辣(ラー)の組み合わせ~がたっぷり載せられています。
麻辣味は四川料理に多いですが、冬の寒いときには体が温もり、夏の蒸し暑いときには湿気を追い払う効能があります。更に薬膳的な効能としては辛いという味は発散という作用があり、ストレスで滞りがちな気のつまりを解消する作用もあります。
ただし、胃の粘膜の弱い人にとっては辛いものを摂りすぎると胃腸機能が低下してしまい、胃痛だけでなく水分代謝異常からのむくみ→皮膚表面の乾燥にもつながりますので、要注意です(よくむくむという方は腎臓や肺に問題がなければ、殆どが胃腸の水分代謝異常が原因です。また、むくんでしまうと皮膚表面へ“血”の栄養や潤い作用が届かなくなるため、皮膚の下には不要な水分が停滞するものの表面は乾燥が進むという状態になります)。
乾燥肌の原因として漢方的には、“血”の不足が原因となることも多いですが、普通に食事をしていて“血”が不足するとすれば、それはやはり胃腸の消化吸収機能に問題があるわけです。よって、お肌の美容面と胃腸機能は深い関係にあり、胃腸機能に問題がある方は漢方薬で胃腸機能を調えることがお肌の状態を良くするだけでなく、むくみにくくなるなど美容面でのプラス効果は絶大です。