どんこ椎茸、キヌガサタケなどのキノコと毛髪に似た髪菜(ファーツァイ)~陸生の藍藻の一種~の炒め煮です。
一般的にキノコ類はベータグルカンなどの多糖類を含み、腸管免疫を刺激して免疫力を高めるとともに、中には癌細胞が自らの細胞を守るために免疫を抑制させるのを阻害する効果があることが確かめられている食用のキノコもあります。
また中華料理の食材として知られる髪菜(ファーツァイ)は金儲けを意味する發財と発音が同じであることから香港などでは特に珍重されていますが、富山大学の研究で髪菜に含まれる多糖体にA型インフルエンザなどのウイルスに対して抗ウイルス活性を示すことが発見されています。
このようにキノコ類は栄養学的な分析だけでは捉えきれない機能性をもっており、また、他の食材にしても科学的には知られていない様々な生理活性があるはずで、そういった食材のもつ機能面(すなわち効能~薬食同源的な発想)を無視することはできないと思います。食べものは決して栄養素の塊ではないということです。