蒜焼甲魚

140929 天年の甲魚(すっぽん)をどんこ椎茸や豚バラ肉、揚げニンニクなどと煮込んだ料理です。

 さて、寒くなってきましたが漢方では冬は収蔵の季節といって、あまり活発にからだを動かさず、栄養のあるものを摂って体内にエネルギーをため込むべき季節であるとしています。

 一見、メタボまっしぐらに見えますが、そうすることが活動期である春から始まる一年間を健康に過ごすためにも重要であるとされ、中国では冬になると漢方薬店や料理屋さんの店頭に“冬令進補”という文字が張り出され、たとえ健康な人でも冬には進んで精をつける食べ物や漢方薬を摂るという習慣が根付いています。

 ところで、漢方の世界でとは、生命エネルギーの根源物質のような存在で、が充実していることがいつまでも若さを保つ上では重要とされています。また、カロリーの高い食べ物を食べればがつくというわけでもありませんし、食べ物の中から栄養の濃い部分をとしてからだに取り入れるためには、まず胃腸機能が正常に働くことが重要です。

 このを補う代表的な生薬としては鹿茸(鹿の角)や亀板(亀の腹甲)などが代表的ですが、食べものではヤマイモやスッポンなど日本でもお馴染みのものが挙げられます。また、羊肉も中国では冬場にからだを温め、を補う食材として人気があります。そのほか、同じ食材であっても養殖や栽培されたものよりも野生のものの方が生命力に富んでいると考えられることから氣やを補うパワーは強いとされています。

 

 

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