薄く切った冬瓜で、かに身や野菜を巻いて、清湯(チンタン)スープのあんかけにしてあります。
冬瓜は冬の瓜と書きますが、冬野菜ではなく、冬まで保存できる瓜ということからそう呼ばれています。
加熱することで独特の柔らかい食感と甘みが増すので中国料理ではスープや蒸し物に用いられます。
ところで、冬瓜の果肉の薬膳的な効能としては体内の余分な熱や水分を除いてむくみをとる作用があるとされています。また、冬瓜の皮を乾燥させたものは冬瓜皮(とうがひ)と呼ばれ、同様の効果があるとされています。
更に冬瓜の種を乾燥させたものは冬瓜子(とうがし)と呼ばれ、肺にこもった熱を取り去る作用があるとされ気管支炎などに応用されるほか、下半身の湿熱~余分な水分と熱が一緒になったもの~をとる作用もあることから排尿痛などにも応用されます。