春巻きは英語でもスプリングロールで、元々が春の食べ物です。
本来は、新春に清々しさを味わう意味で生の野菜を口にする習慣があったものが、やがてクレープ状の餅(ぴん)で捲いて食べるようになり、それを油で揚げたものが現在の春巻きになります。
ですから春巻きの春は新春の春であり、具も山菜の芽など野菜であるのが本来の春巻きです。
さて、春といえば日本では入学式や会計年度の始まりである4月頃を中心に春と呼びます(本来は旧正月からが春です)が、春は五臓の「肝」の季節であり、「肝」とつながりの深い自律神経や目の症状が出やすいとされています。自律神経に関しては日本特有の新学期や転勤シーズンということのほかにも、日によって温度差が大きくなるのも環境ストレスとして自律神経に影響を及ぼしがちになります。
また、日照時間も日増しに長くなる春は陽気が高まってくる季節でもあり、めまいやふらつきのほか、血圧が不安定になりやすい季節です。この季節は自然の中を散歩するなど、清々しい気を体内に取り入れるとともに、からだを動かして体内の気の巡りを整えるのがお勧めです。尚、蛇足ながら若い人を除いてジョギングなど激しい運動はお勧めできません。