黒酢の酢豚

140107 (「中国菜 香山」さんのメニューから)

 黒酢の酢豚です。お店によっては、肉の部位や切り方、黒酢の配合具合などによってバリエーションの多いメニューですが、こちらのは甘酸っぱくてさっぱりしたお味でした。

 ところで、最近は果実を原料にした飲むお酢などもブームになっていますが、酢の薬膳的な効能は消化機能を高めたり脂肪分を分解して血液の流れを良くすることで、特にのぼせ気味の人に適しているとされています。

 また、酸味は五行説では「肝」を補う作用があり、春は「肝」の季節ですので、お酒をよく飲む方、コレステロールや中性脂肪が高めの方、春になって陽気が高まり出すとのぼせやめまいがする方には適した食材です。

 更に甘酢のように酸味と甘味が一緒になると“酸甘化陰(さんかんけいん)”と言ってからだに潤いを与える作用を持つとされています。漢方処方では酸味に分類される芍薬とその名の通り甘味のある甘草の二つからなる芍薬甘草湯は、筋肉に潤いを与えてこむら返りや筋肉の緊張をほぐす作用があります。

 

関連記事

  1. 新タケノコと豚ロースの揚げ物

  2. 前菜の盛り合わせ

  3. 木犀肉

  4. 上海蟹

  5. 清蒸石斑魚

  6. 千張肉