見事な飾り包丁の入った百合根、豆苗(エンドウ豆の若芽)、紅芯大根や人参といった根菜類に上海ガニのカニミソ餡がかけられています。
冬場は根菜類がおいしい季節ですが、根菜類の多くには胃腸の機能を補う作用があるとされています。
現代栄養学的には繊維質が豊富であるとか、大根などには消化酵素が多く含まれているからと言われますが、植物の根などにエンドファイトと呼ばれる土壌菌が付着もしくは植物内に存在していることがわかってます。
一方で、人間の腸内には100種類100兆個の細菌がいると言われていますが、どうやらその10倍もの土壌菌がいることがわかってきて、この土壌菌が腸内細菌バランスや免疫や胃腸機能に何らかの関連性があることがわかってきました。よって、根菜類、それも土壌菌の豊富な土地で栽培されたものには人間の腸内の土壌菌に何らかの影響を与えて、腸内細菌バランスや胃腸機能を改善する作用があってもおかしくはないと思います。
いずれにせよ、人間の免疫力や美容面は腸というか腸内細菌(や腸内の土壌菌)が鍵を握っていることは間違いなく、この腸内細菌や腸内の土壌菌のバランスを良くすることが大事です。現代日本では、この腸内細菌バランスを悪化させる要因は保存料などの食品添加物やおなかを冷やすこと、更には精神的なストレスですが、もし根菜類などに含まれる土壌菌に注目すれば、これらを調理するときに電子レンジや圧力鍋は避けた方が良いと思います。