鴨肉の薬膳的な効能としては胃腸の機能を高める補益脾胃の効能のほか、滋養強壮作用に優れた食材とされています。
ところで、鴨と一口にいっても北京ダックなどに使われるのはアヒル(家鴨:鴨を家畜化したもの)で、薬膳的な効能も滋陰養胃となります。
因みに、日本でいう鴨(マガモ)は中国では野鴨もしくは緑頭鴨とよばれています。更にややこしいのは日本で食材に使われる鴨の多くが合鴨だったりしますが、そもそもアヒルはマガモを家畜化したものなので、アヒルもマガモも生物種としては同じとされています。ただし、食材としては明らかに異なりますし、薬膳的な効能も上記のように微妙に異なっています。また、同じマガモでも、野生種の方が養殖種よりも滋養作用は強くなります。