サンマのすり身を肉団子にして揚げたものにハマグリやアサリなどの身を発酵させたソース(蜆介醤)がかけられています。
潮州料理の定番メニューの一つです(さすがに広東ではサンマは使われませんが)。
さて、日本ではサンマのおいしい季節となりました。サンマにはEPAやDHAなどサプリメントでもお馴染みの健康成分も豊富です。水産庁のサイトによると平成22年度の日本人の魚の購入ランキングでサンマは第5位に入っています。因みに1位から4位はサケ、イカ、マグロ、ブリです。
サンマは他の魚に比べて内臓に臭みがないのが特徴の一つで、これは食べた餌の消化管の通過速度が速いことが理由だそうです。エサとして食べられた小魚や稚魚が魚の胃腸に残っていることが魚の臭みの大きな原因となるわけですがサンマに限っては最短で30分程度で排泄されるとの報告があります。
因みに人間では食べたものが排泄されるまで24時間~72時間とされています。また、腸内細菌バランスの善し悪しによって、腸内で食べたものが“発酵”するのか“腐敗”するのかの違いが生まれますが、腸内細菌バランスが悪い人はにおいの問題だけでなく“腐敗”によって発生した有害なガスなどが肝臓に送られて解毒されることから肝臓などにも負担をかけることになります。
因みに、腸内細菌バランスに好影響を与える食べ物の代表が蜆介醤などの発酵食品やオリゴ糖を多く含む食品(大豆やタマネギ)で、悪影響を与える代表的なものが保存料をはじめとする食品添加物と冷たいものです。