泡辣椒(パオラージャオ)というのは、唐辛子を乳酸菌発酵させたもので、独特の酸味と辛味があります。
ところで、日本でも昔から数多くの発酵食品がありますが、発酵食品の最大のメリットは乳酸菌などの有用菌を腸に届けることではなくて、微生物が発酵過程で作り出した栄養成分と微生物の死骸(?)などが腸に届くことによって腸内細菌バランスが改善されることです。
各人それぞれの腸内細菌の種類やバランスは親子でも違うそうで、外部から入ってきた乳酸菌などは腸内に定着することなく2日以内に体外に排泄されますので、一番良いのは自前の腸に棲み着いている善玉菌を活性化することで、発酵食品は謂わば自分の腸内に棲み着いている善玉菌のエサになるわけです。
で、腸内細菌バランスがよくなると、お通じの改善やお肌の状態の改善、更にアレルギー体質の改善やカゼを引きにくくなったり、ガンの予防につながる腸管免疫の活性化、脳腸相関と呼ばれる関係性から精神的なストレス抵抗力が上がって鬱にもなりにくくなります。
特に秋は、秋の心と書いて「愁」という字になるように、何となく物悲しくなりやすいほか、お肌の乾燥やカゼを引きやすくなりますが、この時期を快適に過ごすには腸内細菌バランスの善し悪しが大きく影響します。
因みに、小芋(里芋)の薬膳的な効能も胃腸の働きをよくすることですが、腸内細菌バランスを改善する効果があることが確かめられています。