マコモダケはイネ科のマコモに黒穂菌が寄生して肥大化した部分を食用にします。
柔らかいタケノコのような食感とクセのない味が特徴で、中華では濃いめの味のソースと組み合わせられることが多いです。
マコモは黒穂菌が寄生すると、実はつかないそうですが、北米のマコモの近縁種から採れる実はワイルドライスとして知られており、古くから食用にされていたようです。また、日本でもマコモは万葉集にも登場するほか、神仏との縁も深く、出雲大社の注連縄はマコモが使われているそうで、いにしえより神聖な植物と認識されてきました。更に、マコモダケの生成に欠かせない黒穂菌の胞子はお歯黒や漆器の顔料としても使われてきました。
尚、マコモダケはカリウムが豊富に含まれており、薬膳的にも胃腸機能を高めてむくみを抑える作用が期待できます。