鶏湯ベースのスープに、浮き実は鯒(こち)のすり身の周りに肉燕皮(ロゥイェンピー)を細く刻んだものが巻いてあります。
肉燕皮とは、福建省の福州の名産品で、数百年の歴史があるそうです。豚肉のすり身とでんぷんを混ぜ合わせたものを薄くのばして乾燥させて作られます。
ワンタンの皮の代わりに使われたりもしますが、加熱すると燕の巣のような透明感があることから燕皮と呼ばれているそうです。普通のワンタンや餃子の皮に比べて独特の弾力があって、よく噛んで食べる必要がありますが、噛めば噛むほど味がでてきます。
ところで、昨今はやわらかいものばかりになって、食事の際に日本の歴史上かつてないほど噛まなくなってきています。ある調査では1回の食事で噛む回数は、この50年で半減しているそうです。意外と意識されないですが、よく噛むことは食中毒の予防から歯の健康管理、栄養物の消化吸収、水分代謝の改善、若返りにも繋がります~「よくかんで食べるメリット」参照。