うずら(鶉)は、卵の大きさからも想像できるようにキジ科の小さい鳥で、日本では江戸時代にはペットとして飼育されるようになったそうです。
ただし、本来は渡り鳥で、見た目に似合わずパワフルで、薬膳的な効能としても五臓を補うとされ、また、からだにこもった余分な湿気や熱をとる働きもあるとされています。
正に、蒸し暑さが続く日本の夏ばてには最適な食材でもあります。また、湿度が高くなると痛みが強くなるタイプの神経痛などにも有効とされています。
ところで、漢方では神経痛に関して大元の原因は意外にも脾虚=胃腸機能低下と考えられています。そもそも痛みとは、気の流れが遮断されることによって発生すると考えられていますが、胃腸は気の主な発生源であり、胃腸機能低下は流れるべき気のエネルギーの低下につながるばかりか、水分代謝の異常から体内に余分な湿気がこもりやすくなり、この余分な湿気が気の流れを邪魔します。
そのほか、胃腸は筋肉に栄養を送り届けており、胃腸が弱いと筋肉が痩せて関節に負担がかかりやすくなり、痛みの原因となるなど、外傷性を除くと胃腸機能は神経痛に大きく関わっています。