春雨は日本では芋デンプンなどから作られることが多いですが、中国では緑豆でんぷんを原料にして作られます(山東省産のものが特に有名です)。
写真のものは春雨の中でも板春雨と呼ばれる幅の太いタイプのもので、普通の春雨が小さな穴の空いた容器から絞り出されて作られるのに対して、板状に成形したもの(粉皮:フェンピィ)を切り分けて作られています。
緑豆は、日本ではもやしとして食べられることが多いですが、生薬として清熱解毒、消暑止瀉の効能があるとされ、夏の暑い時期におなかをこわしたり、熱中症気味になったりするのを防いでくれることから、中国では夏の時期にお茶代わりにして飲まれたり、お粥に入れたりもされます。
また、緑豆そのものよりも効力は劣りますが、緑豆の発芽した後の外殻を緑豆衣と呼び、同様の効果があるとされています。