裏ごし空豆と金華ハムの前菜

1204  空豆は大きな莢が空に向かって伸びることから、そう呼ばれます。また、豆の形がおたふくに似ていることからお多福豆とも呼ばれます。因みに、中国語では莢をカイコに見立てて蚕豆(サンドウ)と言います。

 中央アジアあたりが原産とされ、人類最古の栽培食物のひとつで、数千年前から栽培されていたそうです。現代では世界の生産量の半分以上が中国で栽培されています。

 空豆の薬膳的な効能としては、胃腸機能を高め体内にこもった余分な水分を排出する働きがあるとされ、日本をはじめ湿度の高い地域にはうってつけの食材です。

 湿度が高いと胃腸機能が低下するというのは漢方の基本理論の一つで、胃腸の水分代謝機能が低下すると体内に余分な水分が溜まりやすくなります。空豆の旬の時期は梅雨時近くで、雨が続くとむくんだり、体がだるくなるという方にはお勧めの食材です。

 ただし、空豆に限らず豆類は消化しにくい食材ですので、よく火を通した上で、一口最低でも30回は噛んで食べることをお勧めします。

 

関連記事

  1. 鴨肉と下仁田ネギの醤油炒め

  2. 担々麺

  3. 大和鶏と台湾バジル、茄子の土鍋煮込み

  4. 金華ハムとフカヒレのスープ

  5. ジャガイモと中国セロリの和えもの

  6. 中国セロリ、長芋、黄ニラと和牛炒め