干鍋鮟鱇魚

20120126  干鍋(ガングォ)とは汁気の無い鍋料理のことで、湖南、四川、雲南など中国南部で好まれる料理法です。

 煮込み料理と言うよりは“煮詰め料理”といった感じで、中国では唐辛子をきかせた辛い味付けのものが多いようですが、写真は淡泊な味のアンコウの切り身が具に使われており、全体的に穏やかな味付けとなっています。

  ところで最近、巷では“濃い味”とか“濃厚”といった表現の加工食品がブームだそうで、マスコミによると背景にはお得感や高級感を感じさせるからといった解説を目にしました。

 しかしながら、そこに取り上げられている商品を眺めてみると、“濃い味”といっても素材となる食品をふんだんに使用したと言うよりは、単に化学調味料や食品添加物を多めに使っているだけではないかと勘ぐりたくなります。また、そういった濃い味付けを好む方は、基本的に食事の際にあまり噛まない人ではないかと想像します。要するに食品(加工食品)が柔らかい→あまり噛まない→味付けが濃い→あまり噛まないというパターンにならされているような気がします。

 うがった見方をすると、消費者がこういうパターンに陥ると、メーカー側としても人工的な味付けに重点を置けば、素材の善し悪しは考えなくても良い訳で、楽な話です。

 食事の際に噛む回数については戦前と比較しても半分になったと言われていますが、せめて一口30回噛むようにすることが重要です。→「よくかんで食べる」メリット 参照。また、口に入れた瞬間おいしいと感じるものより、30回噛んでみておいしいと思えるものの方が本物の食品であると思います。

 

 

 

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