高級飲茶メニューの一つで、フカヒレと上海蟹ミソ入りのスープ餃子です。餃子のサイズとしてはかなり大きめになります。
中国では、餃子は正月の縁起物として知られています。馬蹄銀と呼ばれる古代の貨幣に形が似ている、餃子の発音が「交子」~北宋時代に四川で発行された世界初の紙幣を指すと共に、子を授かるという意味にもなり、更には年越しの際に亥の刻が子の刻にかわることも表す~と同じなど・・・
ところで、この餃子の具に使われているフカヒレですが、コラーゲンたっぷりで老化予防効果が期待できます。よく、コラーゲンを食べても胃腸で分解されるから効果がないような話を耳にしますが、ごく最近の研究では、簡単にいえば、コラーゲンを食べると身体の中でコラーゲンを作り出す経路のスイッチが入るということが証明されたそうです。
また、コラーゲンというと美容と結びつけて語られることが多いですが、健康面からいえば筋や骨、関節の健康にもコラーゲンは関係しており、美容面だけでなく全身の老化予防にとってコラーゲンは重要な成分です。
中国料理の世界でも、フカヒレを始め花膠(魚の浮き袋)や海参(なまこ)、あわび、甲魚(すっぽん)など昔から高級食材と称されるものは共通してコラーゲンを多く含んでいるほか、生薬でも鹿茸や鹿角膠、阿膠(ロバの皮を煮詰めて得られるニカワ質)などコラーゲンを多く含むものは、精を補い老化予防効果があるとされています。もちろん、これらの効果がコラーゲンだけにあるわけでもないですが、コラーゲンに関する新たな研究成果は、これらの生薬などの薬効の一端を証明するものだと思います。