骨抜きした鮎の身と淮山(わいさん)、唐墨、金華ハムを挟んで揚げたものです。
淮山とは、ヤマイモ(長芋)を乾燥させたもので、生薬としても用いられ、生薬名は山薬と呼ばれています。
山薬の薬効としては、五臓の脾(胃腸)、肺、腎を補う作用があるとされ、気力の増進や体の潤いを保持する作用に優れており、穏やかな滋養強壮作用を有する生薬として、または、老化予防効果のある食材としても有名です。
味も、淡泊ですので、中国料理では滋養を目的としたスープの具材にも用いられ、特に、季節の変わり目(“脾”の季節)、空気の乾燥する秋(“肺”の季節)、および冬の寒い時期(腎の季節)に登場することの多い食材です。