星州とはシンガポールの意で、星州炒米粉を直訳するとシンガポール風焼きビーフンとなります。
一般的な焼きビーフンとの違いは、カレー粉で味付けされている点で、大昔から香辛料が行き交うマラッカ海峡に接しているという立地と人口の1割弱を占めるインド系の影響ではないかと思います。
ところで、カレー粉の主成分はショウガ科のターメリックで、今や某社の健康食品の影響ですっかり有名になったウコンのことです。ウコンの生薬としての薬効は、ストレスによって停滞した気血の流れを改善するほか、おなかを温めて体内の余分な湿気をのぞく作用などが挙げられます。
日本では肝臓に良いとされるウコンですが、C型肝炎などで肝機能障害の程度が強いケースでは、ウコンに含まれる鉄分が悪影響を及ぼすことが指摘されており、注意が必要です。尚、日本でウコン(鬱金)と呼ばれているのは中国における姜黄のことです。