藕粉(オウフェン:レンコンから得られるデンプンで、杭州西湖産のものが有名)を黒砂糖と共に練ってでできた葛餅のようなもの(?)の中に蓮の実と鹹蛋が入っています。
蓮は日本でも古くより自生していましたが、食用にされる部分以外に、根茎の節の部分は藕節と呼ばれ、止血作用があるとされ、蓮の実は“脾果”とも称され、健脾止瀉(胃腸を丈夫にして下痢を抑える)作用や老化予防効果があり、生薬としても用いられています。
更に、蓮心と呼ばれる蓮の実の中心部分にある緑色をした胚芽部分は清心瀉火・安神作用~精神安定作用があるなど、ほぼ総ての部分が何らかの薬効を有しています。
因みに、食用部位の根茎の薬膳的な効能は、生の状態ではのどの渇きを抑え、からだにこもった余分な熱を冷ます作用が、加熱したものは下痢を抑えたり、止血作用があるとされ、胃潰瘍や胃炎の方には特にお勧めです。また、レンコンのデンプン(藕粉)には貧血の改善効果があるとされています。