大阪は泉州の特産品である水なすを酒醸(チュウニャン)でつけた前菜です。
酒醸は、糯米を麹で発酵させたもので、ほのかな甘みがあり、中国料理の隠し味というか調味料として使われるものです。また、中国では、酒屋さんが立夏にはお得意さんに酒醸と白酒を贈る習慣があったそうです。
また、日本でも昔から、夏に甘酒を飲む習慣があったようで、江戸時代には甘酒売りは夏の風物詩として定着していたそうです。胃腸の消化機能が低下した夏場にブドウ糖やオリゴ糖のほかビタミン類などを豊富に含む甘酒=発酵飲料を飲むのは栄養の吸収という側面だけでなく、腸内細菌バランスの改善→食中毒の予防と免疫力の向上という点からも理にかなっています。