アサリがたっぷり入った湯麺(タンメン)です。
アサリは、日本ではもっとも身近な貝のひとつで、ビタミン、ミネラルの宝庫です。また、薬膳的な効能としても陽気が高まってくる季節に、体内にこもりがちな余分な熱(この熱は、漢方的にはのぼせや、イライラ、一部の肌荒れの原因となります)を冷ます作用があります。
ところで、現代日本の栄養面の問題の一つにミネラル不足が指摘されています。これは、ミネラルを含む食品そのものを食べていないというより、見た目は同じでも、野菜など昔に比べてミネラルの含有量が低下していることや、加工食品の製造過程で食品中のミネラル分が溶出してしまったり、食品添加物(リン酸塩など)の影響でミネラルの消化管からの吸収が阻害されていたり、と複合的な要因が重なっていることが原因です。
ミネラル分の不足は、慢性疲労や貧血などから精神的なうつ症状などさまざまですが、すぐに病名がつくほどではないにしても、知らず知らずのうちに健康を害していきます。特に、ミネラルには、様々な疾患の原因となる活性酸素を除去する作用があるだけに、ミネラル不足は万病のもととも言えます。
また、ミネラルを補うサプリメントも数多く売られていますが、ミネラルは食品に自然な形で含まれた状態でないと吸収率が極めて低く、ミネラルのサプリメントを選ぶ場合は化学合成されたものよりもミネラルを多く含む食品を濃縮したものをお勧めします。