鴨と下仁田ネギの炒めもの

11210 ネギは、関東の白ネギ、関西の青ネギと言われますが、関西でも寒い時期には白ネギが好んで使われるようになってきました。

 成分的には、青い部分(というか緑色の葉の部分)は、カルシウムが豊富で、最近注目されているセレンも含まれており、白い部分にはビタミンCと血行を良くしてくれる硫化アリル(ネギ独特の香りの成分でもあります)が多く含まれています。

 また、ネギの白い部分は漢方では葱白(そうはく)とよび、体内の陽気の流れを良くしてからだを温める作用のほか、かぜの初期症状としての軽い悪寒に効果があるとされています。特に、高齢者などで腰から下が冷え切っているのに、頬の部分だけほのかに赤味を呈するといった時に顔のほてりをとり、下半身を温める作用があるとされています。

 ひき始めのかぜといえば葛根湯が有名ですが、背筋がゾクゾクとして「かぜかな」という時に手元に葛根湯が無くても、白ネギをたっぷり入れたみそ汁をのむだけでも、ある程度の効果は期待できます。また、最近のように寒暖の差が激しい時に寒けを感じた時に、単に寒いのか、かぜの初期症状としての寒けなのか区別が付きにくいですが、厚着をしたり暖房の近くに行っても寒さがとれなければ、それは単に寒いのではなく悪寒と呼ばれる状態で、かぜのひき始めですので早めに対応されることをお勧めします。

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