苹果(ピングォ)とは中国語でリンゴのことで、抜絲苹果とは、リンゴの飴煮のことです。
リンゴは、西洋では「1日1個のリンゴは医者を遠ざける」ともいわれ、日本でも昔から風邪を引いた時などに、りんごをおろしたものを食べると良いとされてきました。
薬膳的には、リンゴは “肺”を潤す作用や胃腸の働きを良くする作用があるとされています。漢方では“肺”は乾燥に弱いとされ、空気が乾燥することで空咳やのどの痛みが出やすくなります。また、寒さ=冷えることが“陽”の性格を持つ“気”のエネルギー、言葉をかえれば免疫力を低下させ、風邪を引きやすくなると考え、胃腸は“気”の主な発生源でもあることから、胃腸の機能を良くする作用も併せ持つリンゴは、風邪の季節にはぴったりの果物といえます。
※空気の乾燥が風邪がはやる主な原因のように言われることが多いですが、実際には乾燥よりも冷えることの方が問題です。特に、飲み物~ミネラルウォーター、ビールなどを飲んだりすると、いくら暖房がきいていても胃腸をダイレクトに冷やしますので、要注意です。しょっちゅう風邪を引くという方でこのような習慣をお持ちの方は、想像以上に多いです。