日本では蒸し鶏と称されることの多い白切鶏(パイチィジィ)を紅麹の入ったタレで寝かせた紅白模様の蒸し鶏(実際は沸騰するかしないかくらいの温度でゆでたもの)です。
麹は酒や味噌、醤油などの製造に欠かせないものですが、特に赤い色をした紅麹に含まれるモナコリンKという成分にはコレステロール低下作用のあることが日本で発見され、サプリメントなどにも応用されています。
中国では紅麹は紹興酒などの製造に用いられるほか、沖縄の“豆腐よう”の原形とされる紅腐乳や調味料として使われる紅糟の原料として多用されています。和食から見ればあぶらっこい中国料理ですが、烏龍茶やプアール茶だけでなく、こういったところにも先人の知恵を見ることができます。