ゴボウを素揚げしたものの上に四川風に辛味を効かせた牛肉干~簡単に言えばビーフジャーキーです~がのっています。
ゴボウは日本では一般的な食材ですが、現代中国ではごく一部の地域でしか食べられておらず、世界的に見てもゴボウを食べる国は珍しいようです。
ただし、中国ではゴボウの種(牛蒡子)は生薬として用いられ、熱を伴う咳やのどの炎症を抑える目的で用いられます(日本でも乳腺炎に民間療法で用いられることがあります)。
炎症に用いられると言うことは、ゴボウの性質として冷やす作用があるわけですが、便秘がちな現代人にとっては食物繊維と腸内善玉菌のエサとなるオリゴ糖を豊富に含むゴボウはお勧めの食材です。ただし、寒い冬に旬を迎えますので、この時期は唐辛子など温める作用のあるものと一緒に調理するのが理にかなっています。