栗、里芋、きのこと四方竹を蝦子(シャァズ:エビの卵)で味付けした炒め煮したものです。
四方竹とは中国原産の秋が旬のタケノコで、細長くて断面が四角いためにそう呼ばれていますが、日本では高知県の特産品です。
さて、今が旬の栗や里芋、椎茸などには共通して胃腸の機能を高める作用があります。“食欲の秋”という言葉もありますが、穀物などの収穫期であることと、寒い冬に向かって栄養を蓄えておく必要があるという自然の摂理に沿った言葉です。よってこの時期には胃腸の機能を高める食材を摂る必要があり、芋類やきのこ類はお勧めの食材といえます。
尚、人間は熊のように冬眠するわけでもないし、暖房設備も整った環境にあれば、そんなことに気を遣う必要はないと思われるかも知れませんが、胃腸(五臓六腑では“脾胃”)は“気”のエネルギーの主な生成源であり、体温の維持や免疫力は“気”のエネルギーに依存していますので、冬に向かって胃腸の機能を高めて“気”のエネルギーを充実させておくことが風邪やインフルエンザの予防にもつながります。