鶏レバーのペーストです。右に見える蝦片(えびせん)に載せていただきます。
鶏レバーは日本でも貧血などにお勧めの食材として知られていますが、薬膳的には肝臓を補い、鳥目にも良いとされています。
漢方では、肝臓は“血の塊”で、“目に開竅する”とされ、目の健康状態と密接に関わっているとされています。また“筋膜をつかさどる”とされ、筋肉だけでなく消化管の蠕動運動や血管の収縮とも関係が深く、こむらがえりやゲップやガス、高血圧なども五臓六腑の肝の不調から発生することが多いとされています。更に、肝は自律神経と関連が深く、ストレスによりダメージを受けます。
薬膳の考え方では、肝臓が弱い人は動物の肝臓を食べると良いとされていますので、ストレスフルで、ゲップやガスが多く、しばしば足がつったり、胸や脇が張るという方で、血も少なめという方にはレバーは特にお勧めの食材となります(ただし、肝臓が悪いといっても脂肪肝のような、栄養過多によるものはお勧めはしません)。