鶏のロースト、泡菜ソース

201008  皮の表面をパリパリにローストした鶏肉に四川の乳酸菌発酵食品である泡菜(パオツァイ)を細かく刻んだソースが合わせられています。

 乳酸菌というと日本ではヨーグルトを連想される方が多いですが、昔から乳製品をあまり摂ってこなかったアジア諸国では、キムチやすぐきなどの漬け物の多くが乳酸菌発酵によるものです。

 また、乳酸菌は生きたまま腸に届かなければ効果がないのかというとそうではなく、近年の研究によると生きた状態でなくても腸管免疫を刺激する働きがあることが分かっています。中国料理では実際に、乳酸菌発酵の泡菜やその他の漬け物類も加熱調理することが多く、ヨーグルトの本場、ブルガリアなどでもヨーグルトを熱いスープに調味料代わりに入れられたりもします。

 西洋医学でも腸の状態がその人の健康状態に大きく反映することは知られていますが、腸の健康に悪影響を与える因子としては、環境面では冷えと湿気、それに精神的ストレスとされており、酷暑(※今年の異常なほどの暑さは、ストレス(環境ストレス)そのものです)で冷たいものを多くとりがちな夏場は、積極的に発酵食品を摂るようにする必要があります。

関連記事

  1. 木耳と青梗菜の玉子スープ

  2. ゴボウの醤油煮

  3. 黒クワイ餅の2色ソース

  4. 乾焼蝦仁

  5. 沖縄クレソンと臘肉の炒めもの

  6. ココナッツミルクのデザート