四季豆とは、一年中栽培できるという意味からつけられた名前で、日本でいうサヤインゲンのことです。
写真は、そのサヤインゲンに鶏のすり身をからめて揚げたもので、アクセントに中国の漬物がまぶされています。
四季豆は他の豆類の多くがそうであるように胃腸を丈夫にして余分な水分をとりのぞくという薬膳的な作用があります。一年中採れるとはいうものの、今の時期が一年で一番胃腸が弱りやすい季節でもあり、四季豆も旬とされています。
この季節、何故に胃腸が弱りやすいかというと、最大の理由は湿気です。漢方理論では、湿気は五臓の中で“脾”=胃腸の機能を低下させるとされ、更に暑いせいで冷たいものを飲んだりすることが多く、いずれにしても胃腸機能が低下しやすくなります。
胃腸機能が低下したからといって胃が痛くなったりするとは限りませんが、食後にすごく眠たくなるとか顔や手などがむくみやすくなるというのも漢方理論では胃腸機能低下の重要なサインです。こういった症状が出てきたら、湿気は避けがたいものがありますが、せめて冷たいものを摂るのを控えることは心がけたほうが良いと思います。