豚トロ(とんとろ)とは豚の頬から首にかけての部位で、さしが入ってマグロのトロのようだということからそう呼ばれています。
脂身(あぶらみ)というと敬遠されがちなものですが、“トロ”というネーミングが人気の秘密といえそうです。
トロといえば、先日もワシントン条約がらみで、大西洋の本マグロが輸入できなくなるのではないかと大騒ぎになりましたが、日本人のマグロ好きがあらためてクローズアップされた感があります。
豚トロから話はそれますが、マグロのトロに関しては重金属の多さが問題になります。マグロが海の中の食物連鎖の最上位であることや、特に脂身に重金属が高濃度に蓄積することが原因で、厚生労働省でも妊娠中のマグロ類の摂食量についてガイドラインを示しています。ただし、赤身やトロといった部位別には記載されていないので、気になる方はできるだけトロよりも赤身の方を食べることをお勧めします。また、できるだけワサビは摂る方が良いようです(刺身や寿司に欠かせないワサビに重金属のデットクス作用があることが知られています)。