北海道産の羊の骨付きばら肉(=排骨:パイグゥ)の香り炒めです(一度香辛料と共に茹でてから炒めてあります)。葉っぱが見えますが、月桂樹の葉で、一緒に炒められています。
中国では数千年前から家畜として利用されていますが、北海道で羊が飼われるようになったのは明治になってから、それも食用のためではなく、羊毛を得る目的だったそうです。
日本ではあまり食べられない羊肉ですが、中国ではイスラム教徒(回族)や気候的に寒い北方、あるいはシルクロードに沿った地域などではポピュラーな食材です。ただ、どうしても臭みが強いため、香辛料が多用されます。
薬膳的な効能としては身体(胃腸)を温める作用が強く、冷え症の方や産後の女性に特に良いとされています。特に婦人の宝とも称される当帰(とうき)という生薬と生姜と羊肉を煮たスープは当帰生姜羊肉湯と言って貧血、冷え症気味の女性の腹痛や冷えをとる事で有名です。