自家製の鹿肉の腸詰めです。日本では鹿肉はあまり食べられませんが、フランスをはじめヨーロッパなどではよく食べられています。
中国に於いて鹿と言えば、食肉と言うよりも、老化予防に重要な生薬である鹿茸(ろくじょう:春頃に伸びてくる角を硬くなる前に切り取り、血抜きをして乾燥加工したもの)を得る目的で大昔から飼育されてきました。また、鹿茸の他にも、鹿のアキレス腱(鹿筋)、尾(鹿尾)、ペニス(鹿鞭)なども滋養強壮目的の生薬として用いられます。更に、鹿の皮を煮て得られる膠(にかわ)は、上質の墨を作る時に欠かせないものとされています。
鹿肉の薬膳的な効能も、五臓を補うとされているほか、鹿の骨も筋骨を強める作用があるとされ、薬用酒に用いるとされています。