春巻きは、読んで字のごとく新春の食べもので、もともと旧正月に野菜を薄餅(パオピン)とよばれるクレープ状のもので捲いて食べる習慣から派生したものです。
さて、写真ではわかりませんが、この春巻きの具は独活(うど)、西洋菜(クレソン)、筍(タケノコ)が使われています。
独活(うど)は、食材としてはウコギ科の多年草の若芽の部分が利用されますが、漢方薬の世界では「独活」と書いて「どっかつ」と呼び、セリ科のシシウドの地下部を乾燥させたものを指し、独活寄生湯などの主薬として神経痛などに応用されています。
また、西洋菜はクレソンのことで、今回は沖縄クレソンが使われていますが、クレソンは肉料理の付け合わせなどに使われるように、消化促進作用があるとされ、中華料理では生で食べるよりも、炒めものやスープなどの浮き身としても応用されています。