羊肉と玉葱の香料炒め

100210  中国では肉と言えば豚肉が主で、羊肉は宗教上の理由で豚肉が食べられないイスラム教徒(回族)の間では年中食べられていますが、一般の中国の人にとっては、体を温める作用の強い羊肉は冬の定番食品のひとつです(特に北京など北方で)。

 また、羊肉は臭みが強いため、香辛料がつきものですが、用いられる香辛料もおなかを中心に身体を温める作用のあるものばかりで、余計に体が温まります。更に、ネギやニラ、玉葱も体を温める作用があり、先日テレビで紹介されていましたが日本の動物園で猿にネギを食べさせたら風邪を引く猿が減ったそうです。

 ところで、冬の寒い時期にはからだを冷やさないことが万病を防ぐ上で最も重要であるということは、ちょっと前までは“常識”だったと思いますが、現代社会は暖房設備が行き届いているせいか、そういったことを軽視する方が増えているように思います。また、あらためて、なぜ冷やしたらだめなの?と聞かれても、即答できる人は少ないかもしれません。

 答えは、人間は“恒温動物だから”で、寒い時期は暖かい時期よりも体温を維持するために余計にエネルギーがいるからです。そして、そのエネルギーは、体温維持だけでなく、免疫能力や内臓の機能が正常に発現するためにも必要ですので、寒い時期にからだを冷やしたり、冷たいものを飲むのは健康上マイナスで、また、そういった事を控えるだけでなく、できれば体を温めてくれるようなものを積極的に摂る方が良いです(ただし、汗が噴き出るような激辛食品などは胃腸を傷つけるおそれがある上、汗でからだを冷やすこともありますのであまりお勧めいたしません)。

 

 

 

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