(東京の過門香さん(丸の内店)のメニューから)
新鮮なイカと貝柱を蒸して、白髪葱、生姜の上から熱い油をかけて香りを出し、最後に醤油ベースのタレをかけたものです。また、一番下にはレタスが敷かれています。
現在、レタスは世界的によく食べられている野菜の一つで、欧米や日本では生のままで食べるのが一般的ですが、中国では加熱調理するのが普通です。
日本でもレタスの仲間のカキチシャなどは加熱して食べられていたようですので、生で食べるという習慣は欧米の食習慣からだと思われます。確かに胃腸が健康な人であれば生で食べても問題はないのですが、漢方的に見て胃腸機能が弱い方は加熱して食べることをお勧めします。
では、どのような人を「胃腸機能が弱い」というのかと言うと、“毎食、健康的な空腹感をもって食事を摂っていない”とか“食事を摂ると眠たくなる、あるいはおなかに膨満感を感じる”、“便秘或いは軟便がち”という方ですが、現在の日本では一つも当てはまらない方を探すのが難しいと思えるくらいです。
健康診断では、レントゲンや胃カメラによる検査で異常がなければ“正常”となり、自分の胃腸は問題ないと考えている方は多いのですが、漢方で重要視する胃腸の働き(機能)に問題のない人はどんどん少なくなってきていると思います。