飲茶などで出てくる広東式のお粥です。
日本でも朝粥を食べる習慣がありますが、お粥は「温かくて」「消化に良い」という朝食に求められる2大要素を満たしています。また、風邪を引いた時などにも同じ理由で、お勧めです。
ところで、現在インフルエンザが流行していますが、最近の栄養学至上主義の影響か、風邪を引いた子どもに体力をつける必要があるからと言って、ステーキなどを食べさせる方が居られるとか。
漢方ではというか、昔から養生の常識にもなっていますが、病の時には胃腸に負担をかけない事が最優先事項です。特にかぜなどの“短期決戦型”の病気では、免疫力(漢方では“気”のエネルギー)を総動員して病邪と戦う上で、消化に悪いものは気力の大きな発生源である胃腸に負担となって、結果的に病気が治るのが遅れます。
ついでにかぜの時の注意点としては、いくら体温計で測って熱があるからと言っても、胃腸を冷やすような飲み物や食べ物は不可で、ショウガやネギといった体を温める作用のあるものを普段より多めに摂るくらいの方がベターです。